ゾンビ専用統率者戦 zEDH レポ風解説
今回はzEDHの第一回交流会を振り返りつつ、実際にどんな試合運びになるのかをまとめてみました。
このフォーマット、あまりにも未知の領域すぎるのでデッキ構築をする際とてもイメージがしづらいところがかなり多くあると思います。
そこで前回の第一回zEDHのレポというかたちをとって、実際の試合展開を紹介することでこの超マイナーフォーマットに参入される方のデッキ構築の参考になればと思い筆をとった次第です。
殴り殴られ!
さて、zEDHでは一般的なEDHで見かける強力なサーチやマナ加速手段が全て禁止のため、皆さんの想像する以上にゲーム展開はとてもゆっくりとすすみます。
※ルール詳細は下記リンクの『zEDHルールブック(ネクロノミコン)』をご参照ください。
前回の交流会で実際にあったのは、2ターン目に《夜景学院の使い魔》を出しただけで若干ヘイトが上がるほどのノロノロゾンビウォーク環境です…笑(冗談半分・本気半分)
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なので基本的には殴り殴られのゲームになります。
またゾンビがワラワラ這い出して地上を埋め尽くしてしまいますので、盤面が非常に膠着しやすく、如何にして相手の隙をついてダメージを叩き込めるかがポイントになってくるかと思います。このあたりのコンバットの読み合いがとても楽しいです。
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なので《大軍翼のスカーブ》や《先見的な縫い師、ゲラルフ》のように、自軍のゾンビに飛行を持たせるようなクリーチャーはかなり強いです。
飛行付与は青の特権のようなところがあるので「飛ばし屋」(今筆者がテキトーに考えました笑)たちは十分採用する価値があると思います。
ロードゾンビの安心感
シンプルにロードを重ねて力で押し切るシーンも多く見られました。
デカさは正義な環境なので、ロードを並べてどっしり構えられると普通に強いです。
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実際ロードが並ばずに貧弱なゾンビしか立っていないと「とりあえず殴られる案件」が起きてしまうので、攻めるためにも守るためにも、ロードゾンビたちは重要な場面が結構あります。
ロードなら全部入れ得とまではいきませんが、1体でも場にいてくれるだけで全ゾンビのP/Tが他プレイヤーを上回れることのバリューは高く、ライフレース的にも非常に安心できます。とりあえず殴られるのを阻止しましょう。
コンボはほぼ無し。…だがキメたい!
アドバンテージ確保やサーチに乏しい環境であるため、コンボが成立することはごく稀です。
《屋根の上の嵐》も実際に場に出されましたが、結局手札を吐き切って終わってしまうため、禁止になるほどの脅威ではないです。
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しかしながら、はやりコンボは統率者戦の華。何種類かは搭載しておいて、ここぞというときにキメにいきたいところではありますね。
アドバンテージをどう確保するか?
zEDH、とにかくアド確保が困難です。
そこで重要になってくるのが手札を増やせるゾンビや、ルーティングによって手札の質を向上してくれるのを助けてくれるゾンビたちです。
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実際にzEDHをプレイすると、ゾンビを展開したはいいものの、手札の質がスッカスカでトップデッキにかけるしかない!みたいな悲しい状態が続いちゃうことがあります。
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ゾンビ以外にもその役割を果たしてくれるカードはあります。たとえば《ガイアー岬の療養所》なんかは必須枠にしてもよかったかも…と思えるほど、この環境を健全でたのしいものにしてくれる良カードだと思っています。
全員が全員ハンドの質を向上させつつ墓地肥やしも行える土地…もうzEDHのためにある土地のように思えてきました。
実際はこれらに加えて指定したジェネラルの特性を活かしての戦術も関わってくるので、どうやってゲームを有利に進めていくのか、皆さんの工夫とゾンビ偏差値の見せ所です。
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あとこんな土地もオススメです(吐血)。
注目ゾンビピックアップコーナー
ここからはzEDHにおける特筆すべきゾンビたちをピックアップしていこうと思います。
高確率で採用される奴らであり、その存在が常に脅威と見なされるゾンビなので頭に入れておいて損はないです
魂無き者
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《魂無き者》はzEDHにおいてオバケのようなバカ高スタッツになるゾンビです。すべての場とすべての墓地のゾンビの数を参照するため、終盤は平気で50/50くらいになります。そして途中から皆もう完全にめんどくさくなってカウントするのを諦めます。
これに先述した「飛ばし屋」によって飛行を付与して一人ずつ沈めていったり、あとは前回の交流会で実際にあったのは、《グール呼びのギサ》から2/2ゾンビが50体並んで数で圧倒するというナイス戦術も。この時はなんとか阻止できましたが、さすがに50体並んだらGGです。ギサはジェネラル指定できるのでこのコンボは再現性が高いです。
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復讐に燃えた死者
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ゾンビってすぐ死にますよね?
《復讐に燃えた死者》は(なぜか)他のゾンビすべての死亡に反応して各対戦相手のライフを失わせます。複数のプレイヤーが並べ出したらそりゃあ大変なことになります。
かなりアブナイ奴ではありますが場を盛り上げてくれそうなので現在はまだ禁止にはしていません(テキトー)。4マナと重たいのと抑止力にもなってくれたりするのでナイスゾンビの範疇だと思っています。
ゾンビ使い
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《ゾンビ使い》はおせっかいなことにすべてのゾンビに沼渡り(!)と再生を付与します。
zEDHの構成上99.9%黒いデッキなので沼を渡ることくらい朝飯前です。これをプレイすると実質的にすべての場のゾンビたちがアンブロになる不死者大戦争時代に突入します。
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シンプルに自分でプレイして殴り勝つこともできる一方、自軍の場が貧弱なときはあえて場に出して次手番のプレイヤーに託し、協力してトップ目を叩き落とすこともできたりもするが、いつ沼渡りゾンビたちが寝返るかもわからないので、非常に政治的なカードと言えます。
かなり場を掻き乱すカードでることに間違いはなく、運要素・共謀による友情破壊要素も秘めている悩ましいカードですが、殴り殴られのzEDHを象徴する楽しいカードであると判断しています。
なによりアルファから存在するZombie Master(ゾンビ・マスター…!かっこよすぎる!)を禁止にするほどzEDHは無粋ではありません。みんなもゾンビマスターを目指しましょう!
zEDH環境ではこれ以外にもたくさんの個性的なゾンビ活躍できる場です。ぜひ皆さんのお気に入りの一枚を連れてきてください!
zEDH解説・スペル編
さて、zEDHはゾンビだけに焦点が当たってしまいがちですが、スペルの採用もとても面白いポイントであると思っております。超オタクカードの宝庫といっても過言ではありません。
ここからは実際にどんなカードが採用されていたか見ていきます。皆さんの個性が光っていてとても楽しいカードがたくさんありました。
単体除去のバリューは高い
再三書いておりますが、このゲームでは盤面がごちゃついて大量のゾンビと睨み合うため、1枚で効率よくクリーチャーを対処できるカードを採用したくなりますが、単体除去の重要性はとても高いので注意が必要です。
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たとえば《壊死の呪詛》のようなカードは、確実に6体分のゾンビアドバンテージ(今作り出したワードです笑)を産みだせる強カードですが、7マナのソーサリーと決して小回りの効く除去ではないので相手の本当にやばいゾンビをサバけずに負けてしまうことがあったりします。
zEDHにおいて本当に除去したいのは、「飛ばし屋」だったり前章でピックアップした先の三体のような、一体で場をひっくり返しかねないゾンビたちです。
そこで除去スペルで特にオススメなのが《死人の地所》です。
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相手のヤバヤバゾンビを対処しつつ、そうでない時はインスタントタイミングでリアニもできてしまう超汎用カードです(10円〜30円くらいで買えます)。
場に溢れかえるゾンビの中の1体を処理しても大したウマみがないだろうと思いきや全然そんなことはなく、確実に処理できる除去カードはお守り代わりに持っておいた方が安心です。
一撃超必殺技もアリ!
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…とはいったものの、こんな超大ぶりなカードもめちゃ強くて使いたいですよね。
ゾンビだけでなくスペルの中にこそ、本当のzEDH的超オタクカードがあるはずですので、ぜひ皆さんで掘り起こして披露してほしいです。
おわりに
今回は第一回交流会を振り返りつつzEDHというこの超特殊フォーマットについて解説してみました。
読み返してみても割と真面目な環境分析になっていると思います…笑
とはいえこのフォーマット、超超超カジュアルパーティーゲームなので、堅苦しいことは考えずにめちゃ弱いけど大好きなゾンビをテンコ盛りにして構築してもなんの問題ないです!好きなゾンビを魅せあいましょ〜
この記事を通して少しでもデッキ構築の参考になれば幸いです。
それでは!
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